海外大手IT企業と日本企業との格差

多くの日本企業では、画像認識コンテストでの劇的勝利をどうやらそれを知らなかったと思えてなりません。そのためか、「ディープラーニング」を強調した営業活動をしても、ほとんど相手にされることはありませんでした。コンテストの結果はネットでも話題になったのですから、誰でも知ることができたはずなのに、どうして誰も見に行かないのか。日本企業はずいぶんチャンスを取り逃していると感ぜざるを得ません。それに対し、米国の大手IT企業は動きがいつも早い、と思わざるを得ません。ヒントンの論文に限らず、面白い論文が出た瞬間、「これって、すごくいいよね、面白いよね」ということで、すぐに研究に取り入れてしまうようです。そして、儲かる部分をしっかりと突き止め、そこに資本を集中投下する。その中で基礎研究がもちろん大事だと思えば、すぐに先行している企業の買収に取りかかります。AI関係でいえば、2006年には生体認証の企業を、2011年には顔認識ソフトウェアの企業を買収しています。ヒントン教授が2012年に設立した企業も2013年に、そして翌2014年にはアルファ碁で有名なイギリスのAI企業も買収しているのです。早くからディープラーニング分野で疾走し、その技術を使い尽くしてきたその大手IT企業が「ディープラーニングは、もう枯れた技術」と言うのも納得できます。掘り尽くした感があるでしょう。その大手IT企業の社内においては、それくらい早くサイクルを回しています。残念ながら、それに比べると、日本企業は枯れた技術どころか、「AIは最先端だから、よくわからない」といった話をするケースも多く、大きなギャップを感じてしまいます。「なぜ日本企業はこんなにも勉強しないのだろうか?」というのが、謎です。

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